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オリジナル・卒業(まんまやな

あなたと離れることが 何よりも怖かった私は、
この日が来ることを 頑なに拒んでいました。

毎日が変わりなく過ぎてゆくのに
私の気持ちは置いてけぼりで
悲しさと 寂しさで 胸が痛かったんです。

別れの朝は 思いのほか晴れていて
温かな太陽の光に包まれながら
私は最後の道のりを歩いていました。

学校につくとどこか違った雰囲気で
私の姿を見て声を掛けてくれた、その瞬間
この当たり前の風景さえ これで最後
明日からはもう 見ることができないなんて・・・信じられませんでした。

式は思いのほか過ぎるのが早く
『あぁ、本当にもう終わっちゃうんだ・・・』
なんて、心のなかで思ったりもしていたんです。

お世話になった 校舎 先生 友達・・・
そしてあなたという存在。
私はこの胸の中にある気持ちを どう表現すればいいのでしょう?

・・・最後まで伝えることができなかった言葉
・・・消えていくだろうこの想い

私、あなたのことがすきでした。
本当に、本当にすきでした。

私は勇気がなくて 伝えられなかったけれど
・・・わかってもらえないと 思っていたから

隣で笑うことさえ 辛いと思ったこともあったけれど
・・・それでも私はしあわせでした。

あなたにめぐり合えてしあわせでした。
・・・あなたにめぐり合えてしあわせでした。

ああ、どうか
明日も晴れますように。
この     のような気持ちが晴れるくらいに、青い
青い蒼い空でありますように。

・・・・・・卒業、おめでとう。
by shii_70-77xxx848 | 2007-03-02 00:33 | 07'オリジナル・即興
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